キウイ好きな人の日常。。。

趣味の読書やTRPG、あとは日々のあれこれについて書いてます。毎日が運動不足です。

お試し鵺鏡。

今日は休みだったんですが、予定がぽっかり空いたのでちょうど開催していた鵺鏡60分体験会にお邪魔して来ました。

鵺鏡も気になってたんですよねー。まずね、絵がとても美しいですしね。坂本あきら先生のイラストはほんと、いつもお美しい・・・。

ただ、やっぱりちょっとお値段が高かったので「おっ、いいね!」という感覚ではお買い上げできず。買うならば実際プレイしてみてからがいいよなぁ。そんでしっくりきてこれからも続けていきたいと思えたら買いたいなぁ。と。

あと、ツイッターのTLで「鵺鏡は演劇に近い」とあったので、それもちょっと気になっておりました。

ルール知らない、表紙絵にふらふらっと魅かれただけのニワカ(というかなんというか)ですが、他のPLの方々やGMの手厚いサポートでなんとかプレイしてきました。

使うダイスは1d20。多くて4個、少なくて・・・2個なのかな?

今までにない判定の仕方で、初めはわりと混乱しました。

ルール的なあれそれは、まぁ、書かなくともいいですかね。

以下、お試しプレイの感想です。長くなるので、たたみます~。

 

 

・・・・・・・・・・・・

ではさっそく。自分が一番気になってた「演劇に近い」というところだったんですが。

脚本がある演劇というよりは、アドリブのみでやるエチュードに近いのですかね?

でも、それもまたちょっと違うような・・・。

初めにハンドアウトを渡されて「こういう方針の役です!導入はこんな感じです。でも筋書きはありません。脚本もありません。(GMさんが管理する分はあると思いますが)ストーリーの結末も皆さんでロールして、決めていくのです!」という感じ?わりとこう、キャラロールというかいわゆる「PCを<キャラクター>として演出することが好きな人」向けなんじゃないかなと思います。

成功か失敗かの判定はあるのですが、PL間で調整できる技みたいなものやタイミングがあるのでそれで失敗をいかに成功に、そして成功はより精度の高い成功にしていこう!という。

そんでその成功数で点数が配布されるので、それを合計していって最終的な目標値に届かせよう!というような感じ。なのだと、思います。(この辺りは60分卓での体験だったので、実際のルールがどうかなのかはルルブで!)

 

インコグ・ラボの方が最後にお話をされていたのですが、「PLとPCの完全な乖離」というものが際立っていたなーと思います。

もちろん他のTRPGでも「PLとPCは別の存在である」というのは、まぁそりゃそうだろうという感じなのですが。鵺鏡は「PLの目的」と「PCの目的」も乖離してるんですね。

他のTRPGなら、例えばCOCならPL同士が強力して、「閉鎖的空間からの脱出」や「脅威をとめる」などを目標にするじゃないですか。それは基本的にPLでもPCでも同じ。故意に違う行動をしたい人は別にしてね。

協力型ではないのであれば、シノビガミの対立やバトルロワイヤル型。あれは個々に目的があって、それを成就させるために立ち回る。そんで、PC同士の目的が対立すれば基本的にPLの目的も準じて対立する。

鵺鏡はというと、例えば<闘う●●>というNPCがいて、PCのHOが

「●●というキャラを恨んでいて、貴方はその人を討伐しようとしている」

「貴方は●●の部下であり、今回の戦いで彼の手助けをしたいと思っている」

「貴方は●●の恋人で、なんとかしてを争いから遠ざけたいと思っている」

だったりします。

そうするとPC的には<NPCを殺したい人><NPCと戦いたい人><NPCを救いたい人>とバトルロワイヤルか対立です。

でも、じゃあ、そのPCを動かしてるPL側はどうなっているかというと。

お互いのダイス目を成功にするために、NPCのダイスを失敗にするために、ダイスを交換したり業(ワザ)を使っていろいろと協力しあうわけです。

「このダイス目で成功になる人います?」「あ、自分します!」「じゃあ、どうぞー」「わーい、ありがとうございますー(ダイスの交換)」「あー、あと1足りない」「じゃあ修正かけましょうか」「ですね」「失敗した方います?業のタイミングになったら振りなおし宣言できますよ」「じゃあお願いできますか?」「はーい」

という、<全体のお話を成功にもっていくための協力>が、<NPCを殺したい人><NPCを救いたい人>の間で実際に行われてました。

ビガミの対立型を経験したことある身としては、すっごい違和感を感じたww

対立やバトルロワイヤルだと基本的にPL同士で相談して協力しあうってないですからねー。(する場合もあるかもしれませんが、その時は大体PCの目的を諦めるとき)

じゃあ、鵺鏡でのPC間での感情と目的の対立はどう収拾つけるのか。というところなんですが。これが、<HOに書かれている情報はあくまで導入部のPCの感情なので、セッションを通して心情を変化させてもいい>んですって。

<殺したい人>は<救いたい人>に説得されて目的を変更してもいいですし、<手助けしたい人>が<殺したい人>に唆されて裏切る、みたいなのもありかと。

セッション的に成功か失敗か?を判定するものはあるようですが、じゃあ失敗したからストーリーも失敗かというとそうでもなく。お話はお話で着地点を見つけて、良い感じに演出をするという感じのようでした。 

なので、キャラになりきってロールをしたい方は向いているかと。

逆にバリバリ戦闘したいです!数字管理命!!っていう方は向いていないんじゃないかなーと思います。敵を倒したぜ!!勝利!!ヒャッフー!!!という感じではないですからねー。

自分はどうなのかと言うと・・・うーん。60分お試し卓だからなんともですが、わりと困惑した部分が大きかったです。楽しかったんですが、こう、ダイス目が失敗しつつも折り合いがつけられない部分も合わせてキャラロールしたいのもありますし。

でもまた体験してみて、それから合う合わないは決めたいなぁとは思いました。

 

・・・・・・。

 

すっごい、ふわっとした内容で申し訳ないです・・・(遠い目)

しかも間違ってる可能性大なので、これを読んで「よし買おう!」ってなる方はいないと思うんですが、買う前に1回お試しプレイをしてくださいね。お願いしますね。

ちょいとお高めのお値段なので。

あ、でもものすごい情報量なので、そこに惹かれる方は買って損しないと思います。
公式NPCの設定に各4ページ使ってるってとこにはすごい驚いた。NPCの背景立ち位置とかめっちゃ書いてあった。