キウイ好きな人の日常。。。

趣味の読書やTRPG、あとは日々のあれこれについて書いてます。毎日が運動不足です。

初めてのモノトーンミュージアム

5/28にコンベンション<猫と兎のお茶会>様に参加して来ました。

遊ばせていただいた卓は主催者の猫さんこと、うつつGM卓のモノートンミュージアム

自分、モノミュはシステム名とF.E.A.R.だということ、あとは何らかのファンタジー世界が舞台になっている異能者モノだということくらいしか知りませんでした。

 

元々TRPGに関してはファンタジーよりも現代異能モノが好きだったので、F.E.A.R.の中ではDx3のほうに興味がありまして。それもあってか、モノミュは自分の「やりたいシステム」の中ではわりと後ろのほうというか。「いつか機会があったらやってみたいけど、まぁないだろうなぁ」という印象のシステムでした。

そしてセッションを経験し、二日がたった現在の自分はというと。

前の自分を平手打ちして「いいから、ルルブ買っておけ。そしてセッションに持っていけ。」と胸倉つかんで蹴り倒して迫りたい気分です。嘘です。盛りました。暴力反対。でも何ゆえあまり興味がなかったのか問いかけたいくらい、素晴らしい経験で御座いました・・・。 

・・・いやね、わかってるんですよ。なんで敬遠してたのか。

昔々ー・・・中高生くらいかな。幼少のころから、いわゆる古き良きファンタジーの世界にどっぷりの読書生活。自分の中の<ファンタジー>というものは『果てしない物語』『モモ』『指輪物語』『ナルニア国物語』で形成されておりました。新しいところだと『ハリー・ポッター』『魔法使いハウルと火の悪魔』『クレストマンシーシリーズ』『どろぼうの神様』が好きでした。英国ヨーロッパのファンタジーこそ、ファンタジー。日本のファンタジーは・・・人気作品のほとんどは<ライトファンタジー>でしょ。そんなの<ファンタジー>にあらず。自分の好みじゃないわ。

という、意識高い系気取っていた奴だったわけでして!いったいよねぇ!!

今では国内外問わずファンタジーモノは読みますが、そんなこんなの名残もあって「うーん・・・馴染めないかもなぁ・・・」と躊躇してたわけです。

あ、蛇足ですか国内ファンタジーでは和中華舞台が好きです。『十二国記』とか、いいよね。

 

っていうかね。最初から間違ってましたね。モノミュはファンタジー系じゃなくてメルヘン系でした。そしてF.E.A.R.のシステムでした。ただキレイで可愛いだけの世界じゃなく、闇も破壊も絶望もきちんと用意されているシステムでした。

やっほう、大好きですそういう重い設定詰めるシステム!どんと来い!!

後天的な<異能>という力を手に入れてしまったが故の、葛藤や絶望や挫折や懺悔や後悔。そしてそれに抗いつつ立ち向かいつつ、結局受け入れていくしかない。みたいな。能力を利用して、帳尻会わせて生きていくしかない。でも最後に待ってるのは結局のところ破壊だけ。みたいなの大好きです。そういう世界観でも葛藤が大好き。

 こう、Dx3で一般人覚醒枠を与えられたら嬉々として

「こんなの・・・ただのバケモノじゃないか・・・!」とか「治る・・・大丈夫だ、すぐに治る。こんなの、なんかの間違いだ・・・!」とかするタイプです。えぇ。

そしてプラスされる可愛らしくもダークなメルヘン要素。

 モノミュ・・・良いシステムでした・・・。

 

以下セッション感想~。畳みます。

・・・・・・・・

感想!GM様の自作のシナリオでしたので、ネタバレ部分には触れませぬ。

キャラはサンプルキャラをご用意いただいてたので、背景部分の出自と境遇をダイスで決めて、外見や職業などは自作や書籍から。(こういうときに役立つのがドラクルージュだって同卓してたPLさんが言ってはった)

そしてダイスの力で滅ぶ故郷。(出自:亡国)

そしてダイスの力で自己犠牲の過去ができる。(境遇:自己犠牲)

シナリオパートナーである友人NPCさんへの感情はダイスの力で<悔悟>になり、公式NPCに関してはダイスで<恐怖>となりました。

大丈夫か。負の念しかないぞ。大丈夫か。

なんつーか、ダイスの女神が「ほらほら、こういうの好きでしょ?好きでしょ?」と言わんばかりにネガティブな方面で設定詰んできてくれましたありがとうございますおいしいですしだいすきです。

結果、ダイスの結果とHO情報を繋ぎ合わせるだけでも

「過去に伽藍(ガラン)に故郷を壊され、その時に歪みの力に触れたが故に紡ぎ手として覚醒。すぐに助けに向かえなかった友人(NPC)は取り返しのつかない傷を負い、自分の前から姿を消してしまった・・・。残ったのは罪の意識と彼への悔悟。そして己の人ならざる力への恐怖だけ。」という、設定段階からクライマックスのキャラになりました。大して増しても盛ってもないのに、この出来上がり。モノトーンミュージアム・・・恐るべし・・・。

けれど出来上がった4名のPCを見てみると、出自:亡国が2名。国はわりと軽率に滅ぶものなんだな、と受け入れました。

 

そして始まる導入。担当させていただいたPC3。HOと女神のご好意による重い設定を活かすべく、GMとPLのでほのぼのと平穏で和やかなフラグをせっせと作る。積みに積み重ねた心温まる穏やかなやりとりは、まるで未来が決められていたかのように、あっさりと歪みの力の前に壊れて絶望への糧となったのでしたー・・・。

導入での平和とは、詰んで、崩すもの。GMのありがたいお言葉でした。

HOの時点で悲劇があるのは前提だったのでね。ノッリノリで詰んでましたねー。GMも「NPCへの感情:悔悟」のあたりをとてもとても汲み取ってくださって。本当に素敵なNPCのキャラロールをしてくださいました。いやぁ、悲劇ロール楽しかったです(良い笑顔)

 

自分以外のPCに関しては、PC1の「兄貴大好き!」ロールが可愛いかったです。個人的には

PL1「『チッ、雨か・・・タバコがしけっちまうぜ。』とタバコを持ってないけど言います」

他PLやGM「タバコ吸わないのに言うのww」「あれだ、兄貴が吸う人で雨の日にいつも言うんだよww」「兄貴大好きすぎるwww」

っていうPLたちのツッコミが楽しかった。

PC2とPC4は、HO的に知り合いさ~ん、だったんですが。PL各自のキャラ設定とNPCとの関わり部分で、なんでか示し合わせたように険悪になってるやりとりがとても楽しかったです。っていうか、君たちなんで指定もないのに勝手に険悪になってるんだwそしてまだ導入だがその険悪さは回収されるシーンがくるのか大丈夫なのかwwと笑いが耐えませんでした。

 

メインフェイズ(っていうのかな?)に関しては、ちょっとシナリオに触れてしまいそうなので割愛。あえていうなら、PLPC共に精神削られてガチで机につっぷしたりしてました。

はっはっは。うつつGMのシナリオ、重くて素敵です・・・!(胃を抑えながら)

いえね、HO指定で20代後半から30代ってあったので、36歳で年長者を気取るつもりだったんですよ。普段やらない「穏やかで優しそうな物腰柔らかい大人」系のキャラをやろうとしてたんですよ。でもそんな余裕は物語が進むほどにPLにもPCにもなく、罪と懺悔と後悔に押しつぶされそうになりながら苦悩する、いつも通りのキャラロールでした。年長者ロールなぞ夢のまた夢ー・・・!皆さんお世話おかけました!

 

戦闘に関しては、剥離値とMPの減少を同時進行でしなきゃらならないので、計算でまごつきましたかなー。数字に弱いんですよ・・・足し算引き算もパッとできない・・・・。

それ以外のところでは、Dx3のシステムと同様のものが多かったので、そこそこ?理解ができました。(セットアップとかイニシアチブとか)

あとは・・・剥離値が加算されるたびに振る兆候表で、パートナーの忘却の目が2回出て超絶焦りました。シナリオNPCだけは!彼だけは勘弁してください!という、なんかこう別のベクトルでのハラハラ感でした。

 

てんやわんやで戦闘も勝利し、エンディング。モノトーンミュージアムの世界観では「めでたしめでたし」で無事終えることができましたー。

PL的には、リアルで胃がキューっとなりつつも、PCロストは1人もなく事件解決ができてよかったぁ・・・!と。PC的には・・・悲しいこともありつつ、後悔もありつつ。けれど、たぶんもう罪は救済され、暖かな思い出だけで生きていけるのかなぁという終り方ができました。

彼の罪だったあの名前は、今後は世界一美しい音楽と共に耳に心に残り続けるのでしょう・・・めでたし。めでたし。

 

本当に、シナリオストーリーでも、NPCとのかけあいでも、他PCの物語でも、全てが満たされて感無量のセッションでございました!楽しかった!!今でも反芻してちょっとニヤつきます!!うつつGM、同卓していただいた皆様、ありがとう御座いました!!!

 あー、またモノミュしたいなぁと思いつつ、公式ページで値段とにらめっこをしている月末でした。