キウイ好きな人の日常。。。

趣味の読書やTRPG、あとは日々のあれこれについて書いてます。毎日が運動不足です。

読書感想<ブレイブ・ストーリー>

「趣味:読書」とか書いてる人なので、読書のことも書こうと思います。

でも書くのは新刊や話題作じゃなくて、好きなときに読んだ好きな本。

好きな作者さんやジャンルは偏ってるし、感想っていうか読了した後の思いの丈を書いているだけなので小学生以下の感想文並ですが。

何のために書いてるんだと思われるかもしれませんが、自分のために書いている。

そんなブログです。 

 

今日読み終わったのは宮部みゆき先生著の<ブレイブ・ストーリー>。

これはずいぶん前に読んでいたのですが、ふと日本作家が書いたファンタジーモノが読みたくなって読み返しました。いやー、わりと内容忘れてますね。

再読ですが、登場人物以外はほとんど忘れてたも同然な感じだったので初めてな気持ちで読んでました。やはり宮部先生の作品は良いですね。

映画にもなったんで、タイトルだけでも知ってる方は多いんじゃないでしょうか。

自分は映画も見たはずなんですが、どえりゃあ内容がカットされてたことしか覚えてないです。なんのための映画化だったんだろうか・・・?作品紹介?

 

以下、作品の感想になるので興味ある方だけどうぞー。

 

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宮部先生の作品で子供が主人公のお話は「あぁぁぁぁぁやめたげてぇぇぇぇぇ・・・・!!」と内心思いながら読んでるんですが、<ブレイブ・ストーリー>もわりとそんな感じでした。ファンタジーが舞台ですし、脇を固めるキャラクターが個性的で明るい人(?)が多いので軽快に楽しく読めるのですが。それでもやっぱり抱えているものがね。重いよね。

ファンタジーだけどファンタジーにあらずというか。

ダークファンタジーというわけではないですが、こう、主人公が抱えているものが重いです。幻界に行くまでの現世パートがね、ツライね。

【救えなかったもの】の存在がとてもくっきりとしていて、それが辛くて現実的で。最後の最後なら救われるでしょ?ハッピーエンドのためにがんばってきたんだもんね?っていう読者の希望を打ち砕くスタイルが心にきます。

主人公は納得してるし前を向けてるけどさ。けどさぁぁぁぁ・・・!!って。それでもすっきりモヤモヤを残さずに物語を終えられるのは、主人公が未来ある子供だからなのでしょうか。

美しいものは美しい。

醜いものは醜い。

幸せは平等じゃなくて、人って人生ってすっごい理不尽だよね。

綺麗ごとで隠してるけど憎しみも怒りもあって当たり前だよね。

っていう、そんな感情をぶつけられてる気分になります。主人公にも読者にも容赦ないな!?というのが感想といえば感想でしょうか。

あと、教王へのワタルの感情というか想いを読んで心にグサッと来た大人はわりと多いんじゃないかな。

そんな心にくる作品でした。オススメ。まだ読んだことないわーというかたは、是非是非。

 

・・・・。オススメって言葉に説得力がないですね。えーと。

なんというか、「強くなるための物語」って感じでしょうか。違うな、「向き合うための物語」とか「受け入れるための物語」という感じ?優しいだけじゃない、救われるだけが救済じゃない小説が読みたいときにオススメします。